旅券の申請に行ってきました。
「旅券」って響きだけでもう旅情に駆られる旅のお供。
10年も有効なので、次は10年後ってことは・・・・10年後の自分へのメッセージって意味でも写真もかなり重要。スピード写真機では心もとないので、旅券窓口の前の撮影所でお姉さんに撮ってもらうことにしました。

眼鏡はスケベそうに写るといかんので外して、お姉さんの指示に従って気合いをいれて椅子に腰掛ける。別に魂を抜かれるわけじゃないですが、カメラの前って落ち着きませんねえ。ドキドキします。でも、ここは10年後の自分に良いところを見せなきゃって使命がありますから、キリっと口元を引き締めて出来るだけ男前イメージで・・・・。

「前髪が目にかかるといけないので。」
って指摘を受けて、前髪をサワサワっとかるく分けたつもりが、横目で鏡を見るとガッチリ7と3に・・・・。

「顎をひいてください。」
どうも写真を撮られる時は昔から顎を突き出してしまう癖があるみたいで、あわてて顎をぐっと引くと、目線が自分の膝小僧に。

「はい、レンズ見て下さいねー。」
って、レンズを見ようとするとまた、

「顎ひいてくださいねー。」
あかんあかん。今度はやんわり顎を引いてレンズをみると、

「身体が右に向いてます。真っ直ぐ見てくださいねー。」
もうすっかり自分が何処へむかってるのか、何が真っ直ぐなのかわかんなくなってきました。顔を明るく見せる為にレフ版がわりの白いボードをお茶小僧のように膝の上で持たされたあたりからは、自分が何をしに来てるのかも怪しくなってきました・・・・。

tabi

申請書を書き終えて、写真を受け取ってみると、七三分けで、顎を引いて物欲しそうな顔の写真が・・・・。
これで、指でもくわえてたら完全におねだり坊やです(笑)。
パスポートの写真って、周りがボンヤリと加工されてたはずですから、ちょっとしたおじさん妖精ですね。

十年後の自分どころか、入国審査官の人に怪しまれないかが不安です。うーん。写真って難しいですねえ(笑)