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切りぬいた空のむこう

おくいただしの切ったり貼ったりさぼったり…

2008年02月

うるうどし

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仕事がいそがしくて
一分でも余裕がほしかったひとに

一秒でもながく
一緒にいたいと願うひとたちに

貴重な一日のプレゼント
どうか大切に使ってください

ごにんばやし

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ひなかざりの、どっち側がお内裏さんなのか、
三人冠者がなにしてる人たちなのかだとか、
男のボクには、切り絵にするために調べるまで
まったく別の世界のことのようでした。

でも、五人囃子の面々は、幼心になんとなく
気になってました。
誰かのために、音を奏でる。
まるで結婚式の余興のように。(ちょっとちがいますね 笑)
目の前の菱餅の誘惑にも目もくれず、
幸せなふたりのためにBGMを提供するプロ魂。

なんとなくゆっくりと甘酒でも酌み交わして
語り明かしたい気がします(笑)

はじまりました

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『森の響』での展示はじまりました。

搬入の時はあんなに暖かかったのに
今日は朝から小雪もはらはら。
でも、扉をくぐると程よいあたたかさと
しみわたるいい香り。

在廊中はずっと実演をかねて
絵を切っていたのですが、
おかげさまですごく進みました。
クラフトナイフをスイスイと
走らせながら、やっぱり環境って大事やなぁと
あらためて思う午後でした。

『さばくのえんとつ』

ゆう太はいつもおばあちゃんが言っている言葉を
つぶやきました。
「ゆう太のゆうは勇気のゆう 
 ゆう太のゆうは勇気のゆう」
ゆう太はそっとちんちんをつかんで足を踏ん張りました。
おそるおそるジャングルジムの下を見下ろしました。
友達が大きな口を開けて笑っているのが見えました。
みんな口々に「早く飛び降りろ」と言いました。
「ああ、ぼくは、なぜ、ここのいるのだろう。」
「ああ、ぼくは、なぜ・・・・・」
だけど、いまさら悔やんでも仕方ありません。
ゆう太は意を決して足を上げました。
ちんちんをつかんで、目を閉じて、「神様」と思いました。
「ゆう太のゆうは勇気のゆう」と叫びました。
だけど、鉄棒をつかんだもう一方の手が離れようとはしません。
「ゆう太のゆうは勇気のゆう
 ゆう太のゆうは勇気のゆう」
どんなに引っ張っても、そこにくっついてしまった
ように動きません。
その時、つよい風が吹きました。
ゆう太はバランスを失ってしまいました。
頭がくらくらして、空がくるくる回りました。
慌てて鉄棒にしがみつくと、心臓がどきどきしていました。
なんだかあたたかいものがあふれてきました。
ゆう太は大声で泣きました。
友だちは大声で笑いました。

(Jolly H Roger)



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前にも書きましたが、切り絵をはじめるきっかけが、
ボールペンで落書きしたようなボクの絵を、
偶然みかけた友だちに、
「一緒に絵本かかへん?」って誘われたことからでした。
2冊目の自費出版の前に、その友だちが持ってきた
切り絵の絵本に影響されて我流で始めたのが始まりです。
『さばくのえんとつ』はふたりで出した自費出版の
4冊目になります。

やたらに急な階段をのぼったとこにある友だちの部屋で、
ふたりで持ちよった短編をつないで、
ああだこうだ言いながら本のカタチをつくりました。
ふたりで自画自賛合戦をしながら、
いつかは自費じゃなく出版されることを夢見て。
ふたりでつけたペンネームがJolly Roger。
海賊旗って意味がなんとなくいい感じで、
「外人さんみたいで、かっこええねぇ」と
これまた自画自賛してました。

友だちの書いてくる話がとても好きで、
今読み返しながらも、「こいつ天才かも」って、
思っています。
それぞれの道で踏ん張って、
お互いいい歳(もうなってる? 笑)になった時に
またJolly Rogerの旗を上げたいと思いながら、
日々頑張るこのごろです。

バタバタして落ち着いた一日

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あいかわらずバタバタしながらでしたが、
無事、展示の搬入すませてきました。
週末の雪で、(すごかったですね。家は停電しました。ひさしぶりに)
搬入どうなることやらと心配してましたが、、
今日は、車の中だと暑いくらいのいい天気で、ほっとしました。

一年ぶりの『森の響』でしたが、
ほんと不思議なくらい落ち着く場所です。
入り口の写真とかみると、
すごい山奥?って思うひともいますが、
落ち着いた空気は、ほんと心地よい山の中の森に
いるみたいな気分です。

あさってから、雛祭りまで開催中ですので、
是非、森林浴にお越し下さい。
お待ちしております。
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