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切りぬいた空のむこう

おくいただしの切ったり貼ったりさぼったり…

2008年12月

大晦日

2008年もあと少し。

さっきからまた雪が降り始めました。
このぶんだと除夜の鐘が鳴るころには、静かに雪が積もってそうです。
「ゆく年来る年」みたいな凛とした大晦日になりそうですね。
ここ数年、うちの近くの多賀大社の周辺で大晦日から三ヶ日にイベント出店してましたが、今年はそのイベント自体が中止になり急に自宅で新年を迎えることになりました。
いつもなら今頃は搬入をすませて、いったん家に戻って年越しの出店にそなえてバタバタとお風呂に入ったりあわてて年越しソバを食べたりしてる頃なんですが、
今年はぬくぬくと炬燵に入ってます(笑)

今年もあちこちのイベントに出展させてもらったり、
展示をさせてもらったり、いろんなひとと出会う機会をもらったりと、
おかげさまで充実した一年をおくらせてもらいました。
展示やイベントに足を運んでくださったみなさん、
ブログ等で励ましてくださったみなさん、
ほんとにありがとうございました。
2009年もどうぞよろしくお願いいたします。


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年の瀬に、今年すごく心に残った展示についてふれたいと思います。
(『西日本道中記其の一』の続きです。やたら間があいてしまいましたが・・・)

奥さんの友人夫婦が熊本に住んでいて、
昨年も山口のイベントの後に、ひとあしのばして熊本まで遊びに行ってたんですが、
今年はせっかく熊本まで行くんだから、向こうでも展示できればと、急きょ会場を探して展示の準備をしました。
遠く離れてるので準備の段階からふたりにいろいろ力を貸してもらったおかげで、初めての熊本での個展をひらくことができました。

会場は、もともと繊維問屋街だったところの空き店舗に、いろんな個性豊かな方が集まり、また新たな街となっている中の一店で、街全体が独特の雰囲気、そう、昔何度も食いいるようにして観たドラマ『探偵物語』の舞台に出てきそうなところでした。(成田三樹夫の服部刑事との掛け合いが好きやったなあ)

初めての九州、熊本での展示で、展示が決まったのが一ヶ月前だったので、前もってお知らせする時間があまりなかったこと、平日の2日間だけの開催ということもあったので、少しでも来てもらえれば次につながるかなって気持ちでの開催でしたが、始まってみるとびっくりするくらいたくさんの方にきていただきました。
友人夫婦がお子さんの通ってる幼稚園のお母さん方や知り合いに、ひとりづつ丁寧に声をかけてお知らせしてくれたり、ギャラリーの方がつながりのあるひとに声をかけてくださったり、来場していただいた方がさらに他の方に宣伝してくださったり。
「奥居匡って誰やろう?」ってところから、時間を割いて会場まで足を運んでもらうってことは大変なことだと思います。
まったく初めての場所だとそれはなおさらだと思います。
そんな中、ひとからひとへつなげてもらったおかげでたくさんの方と出会うことが出来ました。
ひとのつながりの大切さを実感する2日間でした。

来年も熊本をはじめ、たくさんの場所で、いろんなひとと繋がっていけるよう頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

2009年もみなさんにとって良い年になることを祈ってます。

                  2008年 大晦日

師走モノポリー

クリスマスが終わったと思ったらもう大晦日ですね。

「ちゃんと掃除せんと正月来んで」
ってせかされながら、いやいや掃除してたような少年時代でしたが、
窓ガラスの掃除だけは、なぜか好きやったみたいです。
汚れた窓が、目に見えてキレイになっていく様に、
掃除してる手応えを感じるからなのか、使い古しのタオルやパッチや
手ぬぐいなんかを仕上げ段階によって使い分けてる職人芸で、
大掃除の情熱の大半を家中の窓に捧げてました。
だから大掃除って言うと、まっさきにガラスマイペットのニオイが
頭に浮かびます。

そんな年末ムードの高まるなか、
週末はひさしぶりに京都の友達のところに
学生の頃からの友達が集合しました。
北海道に転勤してる友達が帰ってくるのにあわせて、
GW,お盆、年末と、結構定期的に集まってるんですが
5人全員そろうのは久しぶりでした。

学生の頃は友達のアパートの狭い炬燵机を囲んで、
競馬の予想をしつつ、徹夜モノポリー。
ご存知の方も多いと思いますが、双六みたいにサイコロをふって
マス目をグルグルまわりながら、土地や物件を買って資産をふやし
ライバルを蹴散らし、独占を目指すというボードゲーム。
世界大会があったり、経済学の講義で使われたりするらしいですが、
負けていく時の刹那感はなんともいえないゲームです。
隣りの部屋にサイコロの音が響いて迷惑にならないよう、
雑誌の上でコロコロっとサイコロを転がして、
「こんな時に3マス戻るをひいてしまったー」とか
叫びたい気持ちをぐっとこらえながら、飽きずにしょっちゅうやってました。
そのなかでも、我がココロの友まあさんは、心底モノポリーが好きでした。
まあさんの北海道転勤が決まった10年ほど前の年末には、
友達のところで送別モノポリーを開催したくらいです(笑)。
しかし会社での送別会や忘年会、引越準備での疲れが限界にきたのか、
途中で緊急病院へ運びこぶことに・・・・。
少しの安静と点滴で友達の家まで戻って来たんですが、
弱々しい声をふりしぼったまあさんが、
「お願いや・・・・後1ゲームだけ・・・・北海道行くまえに・・・」。
魂の叫び、もはや、誰も断れません・・・・しかも勝てません(笑)。
ほんと粛々としたモノポリーでした。

まあさん曰く「4人ではゲームにコクがかける」らしく、
最近は集まってもモノポリーすることはなくなってました。
(普通に大人になったってこともあるんでしょうが 笑)
しかし昨日は、集まったところの友達の娘さんが、
まあさんが来るってことを聞いて前日からモノポリーを楽しみにしてたそうです。
数年前、彼女が生まれた時に、出産祝いの玩具を選んでる時に、
まあさんの提案で「モノポリー(ディズニー版)」も贈ることに。
駒とか、絵柄はディズニーでも、内容はモノポリー。
弱肉強食、栄枯盛衰の無常観やけどいいの?って思ったけど
「いつかは役に立つ時が来るから」ってまあさんの言葉になんとなく納得(笑)
その蒔いた種が芽をだして、娘さんを交えて久しぶりにモノポリーすることに。
もちろん、ルールはまだまだ理解できないからお父さんとタッグを組んでの
参戦でしたが、サイコロを振ったり、カードをめくったりが楽しそうでした。

お正月休み、たまにはこんな感じでボードゲームに
いそしんでみるのも楽しいかもしれませんね。
(結果は・・・・早々と負けましたが 笑)

初雪は寝ているあいだに

「雨は夜更け過ぎに・・・・」

雪にかわりすぎましたね(笑)
一日遅れて、しかもどっかりと。

深夜にちらっと外に出た時に、車の屋根にポツポツと雪が降った跡があって、
えらいひかえめな初雪が、様子をうかがってるなあと思ってたら、
朝起きてびっくり。(正確にはお昼ですが・・・)
うちの近所はここ数年で一番の積雪やないかなってくらい積もってました。

後一日、二日早かったら「ホワイトクリスマスだね」だとか
「空からの贈り物だよ(おお、すごいセリフ 笑)」って
あちこちでもてはやされてただろうに、
タイミングを外したうえに、初雪らしからぬ降りっプリ。
高速は渋滞でマヒするし、幹線道路も大渋滞。
河川沿いの抜け道は、雪の重みでしなった竹や、木々が道を覆って
あちこちで白いトンネルをつくってました。

今年の初雪は、なかなかインパクトがある登場でしたね。

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と、下書きにかいたまま一日。
雪かきと、午後の青空の威力で大人しくなったようです。

うーん。雪かきで腰が痛い・・・・(笑)

10年

10年前ってどうだったかなあ。
どんなことを感じて、どんなふうに考えて、何をしてたかな。

10年前だと、かろうじて20代。
(おお、なんて若やいだ響き・・・・笑)
10年前だと、まだ20世紀。
(ノストラダムスのことを20%くらい信じてたり・・・笑)
切り絵を初めて10年、すこしづつカタチが見えだした頃。

年の瀬に一年を振り返ると、
時の経つはやさばかりが目につくこの頃ですが、
10年を振り返った時、時にはついこないだのように思えることと、
遠い昔のことのように思えることが入り交じって、
とても不思議な感覚になることがあります。
曲がったり、よじれたり、速くなったり、渦巻いたりしながら、
ずっと流れている時の流れの中で、10年って節目は、
とても多くのことを語りかけてくれるような気がします。

先週末、お世話になってるクラフトショップ咲楽さんの
10周年記念のイベントに参加させてもらいました。

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昨年の秋にうちの奥さんが近所で美味しいクッキーを
作っておられるokayan tableさんのところにたまたま遊びに行ってる時に、
咲楽さんのオーナーの翠さんが同じようにたまたま寄られたのを縁に、
お店や、お店のイベントなどでお世話になってます。
咲楽さんのブログを見てもらったら雰囲気がつたわるかと思いますが
翠さんの人柄で、不思議な縁にあふれた素敵なお店です。
小学生の娘さんと、息子さんがおられるんですが、
イベントの時に二人とも切り絵体験してくれて、
それ以来自分でも家で切り絵を楽しんでくれてる小さなお弟子さんです(笑)。
(お姉ちゃんのほうは僕よりしっかりしてます・・・笑)

そんな素敵なお店の10周年。
あちこちから咲楽さんとおつきあいのある作家さんや、
美味しいパンや、キレイな花、しっくりくる眼鏡を扱ってるお店のひと、
お店を通して出会ったたくさんのひと達が集まっての二日間。

ただただほんとうにあたたかい時間でした。
(外はめっきり冬めいた週末でしたが・・・・笑)
10年間、何かをちゃんと続けるってことは、
こんな素敵な時間を、場所を、人とのつながりを
持つことができるんやなってしみじみと思いました。
うちはまだ一年少しのおつきあいですが、
この雰囲気にふれてるだけで、咲楽さんが積み重ねて来た
10年という時間の尊さをひしひしと感じます。

歩いて来たあしもとに、こんな素敵な足跡がのこるって
ほんとすばらしいことですね。
さらに十年、二十年、同じように素敵な時間をすごせるよう
ボクも頑張ろうと素直に思う冬の日でした。

あっ、十年経ったらボクも50歳?。
うーん。10年ってすごいですね・・・・(笑)

イルミネーション

横浜の出店から帰って来ました。

9月終わり頃から徐々にクリスマス用の絵をつくったり、
イルミネーションとはあまり縁のないところに住んでると
ついついクリスマスシーズンだってことを忘れかけてましたが、
流れるように輝く光や、凛とした夕暮れの寒さ、
出店会場でが定期的に流れてくる『Happy Christmas』。
街はすっかりクリスマス。
年々クリスマスとは縁遠いおじさんになりつつありますが、
こんだけキラキラ主張されると、さすがにめでたい気分になります(笑)

会場の赤レンガ倉庫は、あちこちに明治末期の雰囲気を残し、
どっしりとした存在感があり、敷地内に特設のスケートリンクや、
海の見える公園があって、たくさんのひとの憩いの場になってました。

はじめての横浜の出店でしたが、
ブログを読んで来てくださるかたや、
たまたま赤レンガを訪れたかたなど、
たくさんのいい出会いをさせてもらいました。

さらにとなりのブースで出店されてたガラスの作家さんのおふたりが、
とても素敵な雰囲気のかたたちで、楽しい時間を過ごさせてもらいました。


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こっちへ帰って来て、コンビニのレジのところに
クリスマスケーキの予約が貼ってあるのを見た時、
「あれ?クリスマスってまだやったっけ」
って、すっかりクリスマスが済んだ気になってました(笑)

みなさん、クリスマスの準備は如何ですか?
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