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切りぬいた空のむこう

おくいただしの切ったり貼ったりさぼったり…

2014年10月

下関ふたたび

25日は五個荘図書館のオープニングと展示の初日。
終日たくさんの方に体験もしてもらって賑やかな一日でした。
今回は1990年代初期の作品も展示させてもらってるので、卒業アルバムを観られるような照れくささもありますが、お客様の反応がすごく楽しみです。
地元の展示ってことで、昔の展示も観て下さってた方もおられて、懐かしく話をしていただきました。

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中でも、切り始めた頃にいろんな形に余った紙で、思いつくまま切ったシリーズは、我ながら自由さ満点で、一度じっくりと当時の自分とお酒でも飲みながら話してみたくなる感じです。
12月の咲楽さんでの個展では、白い紙を使って、イメージを切り出していく作品を作っていますので、あのころの自由さ満点な感覚が、作品づくりの楽しさをひろげる力になってくれています。

そして今日からは明日から下関大丸さんでの出店の搬入で下関に来てます。
今日から本格的に寒くなるって予報に反しての暖かさ。
駅前の迷路みたいになった歩道橋を歩いてると汗ばむくらいでした。

明日から11月4日まで下関大丸の5階、エスカレータの昇ったところで出店でしてますので、ぜひ遊びにきてくださいね。

四半世紀

金沢の初日に齢を重ねました。
四捨五入したくないですけど、アラフィフの仲間入りです。当日は金沢で奥さんと、お義父さんにお祝いしてもらいました。飲みに連れていってもらったり、帰ってからケーキのキャンドルの灯を吹き消したり
、やっぱり嬉しい誕生日でした。
金沢から帰ってからは、今週末から始まる五個荘図書館での展示に向けて準備、そして今日搬入をしてきました。
今回は切り絵を始めた頃の作品も展示予定なので、いろいろ思い出に浸りながらの準備作業でした。
切り絵を始めた頃の作品や、思いつくままに切ってファイルに残しておいた作品、絵本用に書きためていた詩とかもでてきて、ちょっとくすぐったい感じです。(笑)
初めての個展が22歳の時で、20歳のちょうど今頃の時期に切り絵をはじめたので、なんやかんやで25年です。「教師生活25年〜」って言ってたど根性ガエルの町田先生、25年って途方もない積み重ねだと思ってましたが、月日の流れは早いものですね。

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(初めての個展の時の手刷りのDMです)

オープニングの25日には、町のイベントと共催で賑やかな一日になりそうです。簡単な体験も予定してるんですが、ゆっくり落ち着いて体験をご希望される方は、会期中の11月8日に申し込みしていただいた方対象に体験教室を開催していただきますので、ぜひ五個荘図書館にお問い合わせください。




アート・ザ・マーケットの期間短縮について

晴れ男になったはずなのに、2週つづけての週末台風。
偏西風が恨めしいです(笑)

11日から13日までの予定のアート・ザ・マーケットですが、台風のため13日は開催が中止になりました。明日から12日の開催です。2日間だけになっちゃいましたが、ぜひ遊びにきてくださいね。

個展

月食を熱く語り過ぎてお知らせが遅れました。
そんな月食を挟んで昨日、一昨日と2件展示の打ち合わせに行ってきました。

一件目は近江八幡の尾賀商店の咲楽さん。作品を通したひとのつながりを、とても大事にしていただいて、咲楽さんを通していろんな出会いをもらっています。その咲楽さんが12月で尾賀商店のお店をひと区切りされることになりました。数ヶ月前家で珈琲を入れてる時に、奥さんからそのことを聞いた時に「白い部屋のギャラリーで展示する話を果たせなかったなぁ」って心残りが頭に浮かびました。「白い部屋のギャラリー」は尾賀商店の中の一室が、白い壁のギャラリーになっいて、そこでいろんな企画展をされている場所です。数年前から話をいただきながら、なかなかタイミングが合いませんでした。珈琲を入れ終わって戻ると、咲楽さんも心残りに思っていただいてるそうで、12月に展示を依頼していただいたと奥さんから聞いて、目頭がじんわりするくらい嬉しかったです。しかも最終の12月に。
初めに話をいただいた時に頭の中でイメージした企画があったんですが、今回はそれを形にできるよう頑張ります。普段の作品つくりとまったく違うものに挑戦するので、どんな風になるのかをうまく説明できませんでしたが、咲楽さんも快諾してくださいました。また詳しくお知らせさせてもらいますが、会期は12月6日から24日です。お近くの方だけでなく、遠くの方にもぜひ観ていただきたいので、それに応えられるような作品になるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

もう一件は生まれた町、五個荘での個展です。五個荘の図書館が新しくなって10月の25日にオープンします。その開館記念に個展を開催させてもらうことになりました。僕が通っていた中学校が新しく建て替えられ、その敷地内に図書館も新しく建てられることになりました。打ち合わせに行った新しい図書館は、昔の中学校の正門から昇降口があった辺りで、全然景色は変わってるのですが、なんとなく懐かしい感じがしました。個展の話をいただいた図書館のかたは、まだ学生だった頃に初めて個展をさせてもらった八日市図書館におられた方で、時の流れと縁を感じます。もっと切り絵を作りたい、発表したいって思ったのも、その時に個展の機会をもらえたからだと思います。あれから20数年、ときどき昔の作品をみると懐かしかったり、勇気づけられたりしますが、今回はその頃の作品も額装しなおして展示できればと思っています。会期は10月25日から一ヶ月です。

今年の秋から冬にかけては、そんな縁を感じる個展が続きます。
ぜひ足をお運びください。

月をみる

昨日は仕事を少し早くきりあげて、家の前で奥様とふたりで皆既月食を見ました。
出店用の折りたたみテーブルと椅子を持ち出して、家にあったアロマキャンドルにチャッカマンで灯をともして。冷やしておいた秋のお酒とおつまみも準備して、用意周到の奥様はアロマキャンドルの消火用にバケツに水も貯えておられました。(さすがにそんなに水はいらんやろ?って思いは心にしまって)なんやかんやで準備を始めた頃に欠け始めてた月が、準備完了するころには半分くらいになってました。

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よいかおりと深みのある日本酒を飲みながら、欠けてゆく月をみる。今、太陽と自分たちと月が並んでるんやなあ。小学校の頃の映画会で、「立ったら影うつるやん!」って注意されてたことを今地球がやってるんやなぁ・・・・とか考えたりしながら、月のすごさと共に、夜になっても月を照らして地球にに灯りをあたえてくれる太陽のすごさもあらためて感じました。
そんな宇宙規模の妄想にひたりすぎて、ついついおつまみを食べるのにも力が入り過ぎて、「バリボリうるさいで」って奥様に注意されました(笑)。神秘的な夜空のもと、じゃがりこの食べ方で注意されてる大人は、たぶん日本でひとりだったと思います(笑)。(おつまみつながりで、上のほうだけ光を残した月を見て「鶯ボーロ」を思い浮かべましたが、それは心にしまっておきました。)
バリボリをおさえながら月を見てると、秋の虫の声が心地よく響いて、少し肌寒い風が凛とした雰囲気。月は薄く光を残して、いよいよ皆既月食に入ろうとする姿に、また宇宙妄想にひたりかけたその時、「あ、お米炊く準備忘れてた!」って奥さんの声。神秘的な夜空のもと、晩ご飯の段取りに思いを馳せれる奥様とバリボリ旦那。そんなふたりの頭の上で、月は静かに灯りを落としました。

考えてみれば、まともに月食を見たの初めてで、日食に比べたら地味なんじゃないかって思ってましたが、月食さんごめんなさい、おみそれしておりました(笑)。赤というか、玉子の黄身みたいな色になって光をおさえた月、明るい時よりも立体感が強く感じられて、いつもより近く宇宙を感じることが出来ました。空の上のドラマと、それを観るひと達のドラマ。素敵な月食の夜でした。

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