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切りぬいた空のむこう

おくいただしの切ったり貼ったりさぼったり…

2014年12月

しろからうまれる

個展「しろになる」たくさんのひとに支えてもらってありがとうございます。

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咲楽ギャラリーさんでの最後の展示。たくさんひとの想いが重なってる大切な場所が、新しい自分の挑戦の後押しをしてくれました。
「白い切り絵」、いろいろとイメージはしていましたが実際どんな仕上がりになるのかは手探りのままのスタートでした。咲楽さんに話をいただいた後から、あちこちで紙を集めたり、個展に向けて調整したり。咲楽さんの最後の展示に応えられる展示にしなきゃっていうプレッシャーよりも、想いのほうが強くて、作製に没頭する一ヶ月でした。普段は頭の中でイメージしたものに向かって切り進めていく感じで作っていましたが、今回は漠然としたイメージから切り始めて、切りながらひろがっていく感じで、自分でも完成のゴールが見えない感覚が、すごく楽しかったです。
実際展示させてもらうと、窓から入って来る光の具合で、時間によって見え方がかわったり、窓枠や窓の外のグリーンカーテンの葉っぱの影が作品と重なって動きが生まれたり。白い切り絵のいろんなひろがりをみつけることが出来ました。
奥さん考案の「寄せ切り絵」。ほんとにたくさんの方に参加してもらえて、展示の大きな柱になりました。「いろんな想いが集まってしろになる」っていう今回の個展を、参加していただいたみなさんのおかげで完成することができました。出来上がった「しろ」からはじまるものが、楽しみでなりません。

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今回の題字、咲楽さんの長男の太郎くんにお願いしました。「個展なのになんで?」て思われる方もいるかもしれませんが、僕にとって切り絵は表現の方法であるとともに、ひととつないでくれる言葉です。高校受験前の忙しい中、題字を作ってくれて、在廊中は寄せ切り絵の指導をしてくれた太郎君。プレッシャーの中、ほんとに素晴らしい題字を作ってくれました。太郎君のおかげでよい個展になりました。題字や作品のなかからも、なにかを感じていただける展示になっていれば幸せです。

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そして素晴らしい機会を与えてくださった咲楽さん、ありがとうございました。
個展期間中、たくさんの方々が咲楽さんのもとへいらっしゃいました。あちこちで交わされるありがとうの言葉。咲楽さんが続けてこられたことの大きさ、すごさをひしひしと感じる毎日でした。
展示最終日に、うちと咲楽さんを結ぶきっかけになってくれた人が来てくれて、久しぶりにいろいろ話させてもらった中で、世代交代の中での新しい道のような話題にもなりました。今回の展示も、今までも、いろんな方々が機会や場所を作ってくださって、そういうつながりに恵まれながら切り絵を続けて来ました。これからは、何かひとつでもそういう機会をつくれるような自分になりたいと、新たな目標を漠然と思う帰り道でした。

お正月は博多から

個展「しろになる」について書き始めたら長文になってますので、先に重要なお知らせです。
お正月は来年も博多から出展初めです。今回は日程の関係で3日から6日までの4日間になりますが、干支の羊や春っぽい作品もたくさん出展よていですので、ぜひ3日からのお買い物は岩田屋さんへお越しください。さらに15日〜21日は近鉄四日市店、2月は松坂屋名古屋店さんでの出展です。会期中は終日ブースにて実演、ミニ額のオーダーもしていますので、ぜひ遊びにきてくださいね。

岩田屋本店

会期 1月3日〜6日
会場 岩田屋本店新館6階ステージ♯6

白い作品も少し持っていく予定です。遠くてみてもらえなかった方もぜひこの機会にみていただけると嬉しいです。

近鉄四日市店
会期 1月15日〜21日

大丸松坂屋名古屋店
会期 2月11日〜2月17日
会場 北館4階

師走

めちゃめちゃ寒くなってきましたねえ。
個展開催中なので外に出ることが多くなってるんですが、寒過ぎて笑えてくるくらいに今日は風が冷たかったです。遠くに見える山には雪が積もってるのが見えたり、落ち遅れた枯れ葉がカサカサと風に踊ったりしてるのを見ると、さらに寒さを実感します。クリスマスまで一週間を切ったっていうのに、寒さのことばかり気になるのは、大人になり過ぎたからなのでしょうか(笑)

開催中の「しろになる」。おかげさまでたくさんのひとに観てもらえて、寄せ切り絵もたくさんのひとに切ってもらえて、ほんとに嬉しいです。出来る限り在廊させてもらって、いろいろお話させてもらえることが楽しくて、会場に居る間は寒さのことも忘れています(笑)

個展の模様を写真でお伝えしたいと思ってますが、白って写真に撮るのが難しいですね。珍しく実の母が友達と展示を観に来たんですが、「なんや、見えへんがな。白ばっかりやがな」ってじっくり観ようとせずにおばさん口調で言い出す始末(笑)
(ゆっくり観ていただけると、光の加減や、観る角度によっても見え方がかわって面白いと思います)

そんな難しい展示風景を、めちゃめちゃキレイに紹介していただいてるブログがあります。僕の青春時代をかなり濃い時間をともにした、歳は少し僕より若いのに、おっさん度、いや貫禄のある友人の友達で、写真のマジシャンみたいなpeddyさんのブログです。(出展風景で以前うちの奥様も写真にとってもらってたんですが、3倍くらいキレイに写ってました 笑)

『peddyのクマちゃん カメラを持って』

そして、いつも素敵な文章でことあるごとに僕のことを紹介してくださってる、咲楽ギャラリーの翠さんのブログに、個展の模様や、展示にいたる想いを丁寧に紹介していただいています。ほんとに思い入れのある展示だったので、うまく伝えていただいて感謝しています。

『翠日記』

なんか、画像も文章もみなさまの力をお借りしまくってますが、個展のほうも残すところ一週間をきりました。明日明後日は定休日で土曜日から来週水曜日までの開催ですが、ぜひご来場お願いします。


しろになる

個展『しろになる』はじまりました。

初日の朝、寒いなあって思ってたらチラチラと雪が。白い雪が『しろになる』のお祝いをしてくれてるみたいです(笑)

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緊張の初日は弟子の太郎君も受験勉強の合間をぬって在廊してくれて、久々にゆっくり話を出来ました。今回、作品展の題字を太郎くんにお願いしました。咲楽さんとのつながりの中で、息子の太郎くんとの出会いは僕にとってもとても大きなことです。初めて切り絵を体験したのが小学3年の春。個展やイベントで体験教室をする度に、マイカッター持参でかけつけてくれたり、自分で下絵から考えて切り絵をつくったり、咲楽さんのイベントの看板に切り絵をつかったり。中学3年生になって、ぐぐっと背が伸びて声変わりがしても、マイカッターを手に、目を輝かせて切り絵をする姿は、すごく大切な力をわけてくれている気がします。
そして今回の依頼、受験前の忙しい時期なのに試行錯誤や工夫を重ねて、いろんな思いを表現した素敵な題字を作ってくれました。すべての出会いやいろんなことを含めたものが僕にとっての切り絵であって、それをうまく伝えられる展示でありたいと願っています。
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白の切り絵。なかなか写真ではうまくつたわらないかもしれませんが、展示してると窓からはいってくる外のひかりの変化で見え方も違ってみえたり、机の上で作っていた時とはまた違った面白さを感じでいます。
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24日までの開催ですので、ぜひぜひ会場で実物を観てみてくださいね。

しろになるの準備

個展「しろになる」搬入にいってきました。
白の紙を使ってのはじめての挑戦。
いろいろと試行錯誤しながらの作成でしたが、寝るのも忘れるくらいにつくるのが楽しかったです。
いつもの雰囲気の作品とはまた違った感じですが、おもしろい作品になりました。

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明日からクリスマスの24日まで、できるだけ在廊予定です。
詳しい個展の内容はまたお知らせさせてもらいますので、ぜひご覧くださいね。



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