映画館で絵本を読み聞かせの企画などでお世話になってる方から声をかけていただいて、今回絵本の絵をつける仕事をさせていただきました。

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近江八幡の水郷のきれいな北之庄地域に古くからつたわるかぶらの「北之庄菜」。昔はお漬け物用として近隣の農家で栽培されてたそうですが、自宅でお漬け物を漬けることが少なくなり、一時期栽培が途切れていたそうです。2001年になって、マッチ箱の中に残っていた種をもとに、栽培が復活。
昔はそれぞれの地方にそれぞれに栽培されていた伝統野菜。
今回、その伝統野菜を通して、地域の文化や歴史、風俗なども見直そうというプロジェクトの一環で絵本が生まれました。

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小学生の女の子がかぶらの妖精と出会い、おばあちゃんをはじめ家族といろいろ話しながら、「北之庄菜」を知っていく話。
子どもの頃はうちにも小さな畑があって、スーパーでは見かけない、よじれたり、曲がったりしたカタチの野菜を家で食べてました。(といっても子どもの頃は野菜より肉派でしたけど 笑)
畑へ向かうあぜ道の途中には、季節季節の花が咲いていたり、カナブンやバッタを発見したり、近所のおばちゃんに一服のお菓子をもらったり、いろんなことを学んだ遊び場でした。

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こんな感じに切り込みをいれて折ってつくる絵本も作ってもらって、学校等で配布もしてもらいました。
(そういや子どもの頃、こんな感じで自分で絵本つくったりしてましたね。)

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絵本を通して伝統野菜の存在を知ってもらって、それをもとに食卓でそれぞれの地域のことを、世代をこえて話すきっかけになれば嬉しいです。
近江八幡市内で絵本の原画展や、かぶらの妖精のキャラクター名募集も企画されてるそうです。絵本もウェブで読めるようにしていただいていますので、是非、こちらをチェックしてくださいね。