カバンのポケットから
だしては もどして
手にとって
何度もながめる

はじめて定期券を
手にした朝は
やけに空がひろくみえて

ホームからひろがる
赤錆色の線路が
ほんとうにどこまでも
続いているように
思えたものでした

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