新潟を出て、岩手を経て、ついに北の端青森まできました。
ここ数年、本州の最西、山口のイベントに出店していたので、
これで細長い本州の両端に来れたことになり、ちょっとした達成感です(笑)

aomori.jpg


『C-POINT IN AJIGASAWA』いろんなクラフトイベントに出店し始めた頃から、
あちこちで耳にしていた、憧れのイベントのひとつでした。
さすがに遠くて、なかなか簡単に出店出来る距離ではなかったんですが、
動ける若さが残ってるうちに(なんとなく切ない 笑)是非出店したいと思い、
今回チャレンジすることにしました。

海辺に面した芝生のきれいな会場。
海から吹いてくる風が、どことなく北を思わせる雰囲気で旅情をかきたてます。
朝6時から、早いもの順で場所をとっていくシステムなんですが、
5時過ぎには、みなさんお目当ての場所の付近にぶらぶらと立ちながら
設営スタートの時刻を待つ、「大人のフルーツバスケット」って感じで
ちょっとワクワクする光景です。
たまたま空いていた場所に出店したのですが、
お隣は以前八ヶ岳のイベントで知り合って、たまたま共通の知人がいて仲良くなった
陶芸の方でしたし、まわりの出展者もすごく気さくな方ばかりで、楽しい出店になりました。

2日とも朝方チラチラと雨の気配がありましたが、
最近すっかり雨男を返上したのか、お昼頃には晴天で
ジリジリと日焼けしながらの出店、実演でした。

jituen.jpg


たまたま数年前まで滋賀に住んでいたっていうご夫婦の方をはじめ、
いろいろと話しかけてくださるお客さんが多かったのが印象的で、
一日中切れ間無く、いろんな方と出会えて、ほんと賑やかで楽しいイベントでした。
僕の妙な関西弁が何処まで通じてるか、ちょっと不安でしたが(笑)、
直にふれる東北の言葉、旅に来たって実感がわいてきて心地よかったです。

数年前に宝酒造さんの仕事で、お酒のラベルに切り絵を採用してもらったのですが、
その時の一品に、「青森りんごと麦焼酎のお酒」があって、
それを覚えていてくださるお客さんも何人かおられて嬉しかったです。
当時、色々な資料をもとに、りんご園の雰囲気と岩木山を取り入れたラベルを
担当の方と相談しながらつくったのですが、その頃はまさか自分が青森に来ることになるとは想像していなかったので、縁の不思議さをしみじみと感じます。
つくったものひとつひとつが、どこかでこうしてつながっていくような仕事が出来れば、
積み重ねて行くことの楽しみも、また深いものになるんだろうなって思います。

ひとつひとつ積み重ねて、また来年もここに来れるよう頑張って
モノづくりを続けて行こうと改めて思う出店でした。